PMTCとは?

歯の治療方法で、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングという治療方法があります。一般的には略称して、PMTCと呼び、スウェーデンスタイルの予防治療として開発された治療法で、日本語に略すと、専門家による機械的な歯のクリーニングという意味を指します。主に歯周病や虫歯を防ぐ為の予防治療として開発されました。健康な歯を保つ為には、このPMTCを定期的に行うことが非常に重要です。定期的な受診期間として、最も多くの歯医者さんが推奨しているのが3ヶ月に1回程度の受診。1年間に換算すると、年4回のペースとなります。

朝や寝る前にみなさん歯磨きをするかと思いますが、歯磨きだけでは、歯に付いた汚れを100%除去するのは不可能で、その残した汚れがやがて歯垢やプラークとなり、歯周病や虫歯の原因となります。そうならない為にも、このPMTCを歯医者さんで定期的に受診することをおすすめします。

主な治療法は、前後に振動する特殊な器具を使って、フッ素入りペーストを用いて、歯の表面に付着している、歯石やバイオフィルムといった物質を除去する方法です。フッ素は歯の強化として高い効果があり、1回の施術料金も4000円前後が一般的で、3ヶ月に1回のペースであれば、そこまで負担にもなりませんので、新しい歯の生活習慣として、PMTCを始めてみてはいかがでしょうか?

歯周病について

スウェーデンスタイルの治療法では、虫歯と同様に歯周病の予防も重要視しています。そもそも歯周病の原因は口の中にある、古いプラークや歯石、バイオフィルムといった、歯に悪影響を及ぼすものが原因で起きる歯の病気です。プラークとは、歯の表面に付着している白色もしくは黄色のネバネバとした物質で、歯の間や歯と歯茎の間などに溜まりやすい物質です。いわゆる、歯垢です。歯石とは、その歯垢が固まった物質で、主に歯と歯茎の境目に白色の石のような硬いかたまりのことを指します。また、聞き慣れないバイオフィルムといった物質は、前述したプラークや歯石といった物質と変わりはありませんが、その成熟度によって名称が違っているだけですので、プラーク・歯石・バイオフィルムといった物質は結局は同じものから発生している物質と思って良いでしょう。

この歯周病の原因でもある、バイオフィルムなどをそのまま放置していると、唾液中に含まれているカルシウムなどのミネラルが石灰化して、歯ブラシなどのブラッシングでは取れなくなります。口の中にはおよそ300種類の細菌が存在しており、その中には虫歯や歯周病の元となる悪玉菌という細菌が存在しています。この悪玉菌が普段食べている食べ物の中の糖質を栄養素として増殖し、歯周病の元となるバイオフィルムを生み出します。よく言われるプラークコントロールという治療法ですが、このバイオフィルムを除去することや発生させないようにする予防策のことで、歯周病を発生させない為には、プラークコントロールを行うことが、歯周病を防ぐ一番の治療および予防策と言えるのです。

虫歯ができる仕組み

スウェーデンスタイルの治療法では、虫歯にならない為の予防治療をするのが一般的です。歯医者さんというと、どうしても痛くなった歯を直しに行くところという認識がまだまだ強く、また、あの機械音が苦手という方も多いかと思います。そもそも歯が痛くなるということは、虫歯になっているということなのですが、みなさん虫歯になる仕組みをご存知でしょうか。
虫歯は歯に付いている歯垢が持つ虫歯菌が食べ物に含まれる糖分を分解して、酸を発生させ、歯が溶けていくことで発生します。正確に言うと、歯が溶けることを脱灰と言います。歯は表面がエナメル質でできていて、脱灰により、歯の表面にあるカルシウムなどのミネラル分を溶かします。

虫歯の予防策として挙げられるのが、再石灰化と言われる効果です。再石灰化とは脱灰により歯の表面が酸で溶けるのを防ぐことを言い、それは口の中にある唾液が酸を中和する役目を持っているので、その唾液をいかにして増やすかが鍵となります。主な予防策としては、キシリトール入りのガムを日常的に噛むことです。ガムを噛むことで、再石灰化を促し、唾液を増やすことに繋がりますし、キシリトールという成分には脱灰を抑える効果もありますので、手軽にできる虫歯の予防策としては一番簡単にできると言えるでしょう。

スウェーデンスタイルの歯科治療

歯が痛くなったときにみなさん歯医者さんに通院するかと思いますが、歯の治療といって、思い浮かべる治療法と言ったらみなさん何を思い浮かべるでしょうか?虫歯になったときは銀歯を入れたり、何らかの理由で歯を失ってしまったときは、インプラントといった、限りなく歯に近い、人口歯を入れたりといった治療法が一般的ではないでしょうか。しかし、今はスウェーデンスタイルの歯科治療が流行っていることをみなさんご存知でしょうか?

スウェーデンは世界的に見ても、歯科治療の最先端で、1960年代では、歯は痛くなったら治療するといったような治療法しかなかった時代に、世界で初めて予防という治療法を打ち出しました。また、1970年代には大規模な歯の予防プログラムが実施され、そのプログラムにより、国民の多くが歯の重要性を理解し、今では大人の80%、子供に関してはほぼ100%の人が、歯の定期検診を受けています。それに比べて日本の定期検診の受診率は10%以下でまだまだ歯が痛くなってから治療するという認識が強く、歯だけで言えば世界的に見ても一番の後進国と言えるのです。このままの状態を続けていると、結局、歯が痛くなってから治療をして、直しての繰り返しとなってしまう悪循環になりますし、結果的に見ても、高齢になった時に自分の歯が全く残っていないなんてこともあり得ます。

そうならない為にも、今、スウェーデンスタイルの治療法を推奨している歯医者さんが増えてきています。歯を健康に保つ為にもぜひ、スウェーデンスタイルの治療を実施してみはいかがでしょうか?